今日と明日が奈良で過す最後の週末となる。少しずつ部屋の片づけをしていたのだが、来週引っ越しなので本格的に部屋の片づけをしなければならない。山登りなどしている場合ではない・・・はずだった。しかも今週末はかなり寒く、アパートの周辺でも雪がちらつくほどだった。当然、先週末計画していた伯母子岳、護摩壇山は雪なので、チェーンもスタッドレスもない私の車では行けそうにない(4駆なので、気をつければ行けそうな気はするのだが・・・)。それなら、初心に返って大和三山に登っておこうかと考えた。自転車で半日もあれば行けるだろうと思いながら地図を眺めていると、倶留尊山が気になった。入山料が500円も取られるので、絶対登らないと決めていたのだが、年末で、しかもこの寒さ。こんな時に料金を徴収する人がいるはずがない。インターネットで調べると、この時期、早朝の平日でだれもいなかったとある。これはチャンス!(こんな天気でどこかチャンスなんだか・・・)。行く先は倶留尊山に決定。朝7時におきて、7時50分に駐車場を出発。曽爾高原駐車場には8時50分に到着。ちょうど1時間だ。
後で駐車料金を請求されるのもいやなので、駐車場の奥、人目につかない所に車を止めた。後ろに見える山は後古光山だ。以前、この山の近くで会社の同僚と無線の移動運用をした記憶がある。その時はこの山頂まで登り、初めてCQを出してコールしてもらったのを思い出した。懐かしい。
さて、ここから曽爾高原に向かった。
途中後ろを振り返って写した写真がこれ。ここからは私の足跡しかなかった。尾根に出るといきなり強い風がゴーゴーと吹き荒れている。曽爾高原には高い木がないので、風は衰えることなくそのまま通り過ぎ、しかもこの尾根に集中して吹いているようだ。あまりに風が強くて寒い。ところが、尾根には何故か新しい足跡がある。こんな雪が降る寒い日に私以外に倶留尊山へ登ろうと思う物好きがいるのか?不思議であった。
ここに建っていた標識の写真がこれ。とにかくここは寒い、ものすごい勢いで風が横殴りに吹き付けている。これでは周りに木々がない富士山で遭難しても仕方ないかと思えた。二本ボソへ向かって登っていくと、だんだん高い木が目立つようになってきた。それにともなって風も弱くなった。風の音はすごいけど、防風林はかなり効果があるんだなあと改めて認識した(ガッテン、ガッテン)。さて、しばらく行くと例の山小屋だ。
途中倶留尊山を写した写真がこれ。かなり吹雪いていて、これでもまだ視界がいいほうだ。しばらく降りていくと何やら人の声がする。そう、先程の足跡の本人だ。見ると中高年の夫婦である。こんな人達がこんな日に???・・・不思議であったが、さらに先にお仲間がいるとの事。びっくりである。
山頂の写真がこれ。到着したのは10時10分。駐車場からおよそ1時間だ。ここも相変わらず視界がなく、景色を楽しむことはできなかったが、ベンチに座って水筒の暖かいコーヒーを飲んだのがわずかな幸せだった。お約束の無線だが、スイッチを入れると数局出ていたが、全て車同志の会話で、CQを出している局はなかった。吹雪でノートを出すのもままならないのですぐにあきらめて下山する事にした。いつもならここでおにぎりを食べるのだが、今日は昼にはちょっと早いので、下山してからにすることにした。もと来た道をひたすら戻るだけだが、300m程の高低差なので大したことはない。
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