2009年7月4日土曜日
大普賢岳登る
最近は梅雨という事で土日は自宅に帰っていた。ここ数週間は山登りをしていない。今日は久しぶりに晴れるという天気予報だったので、自宅に帰らず山登りをすることにした。今回目指すのは大峰山系の一つ、大普賢岳。標高は1780m(正確には1779.9m)、以前登った山上ヶ岳の近くである。いつものようにインターネットで調べると、和佐又ヒュッテの駐車場から登るのがいいらしい。残念なのは駐車料金が1,000円ということ。ここからかなり下の登山口には無料の駐車場があるようだが、とてもそこまで歩く気はしないのであきらめた。調べた所では、和佐又ヒュッテ~大普賢岳~国見岳~七曜岳~無双洞~和佐又ヒュッテのコースで早くて6時間はかかるようだ。雨も心配なので、朝6時半に起きて、7時半にはマンションを出た。これなら3時頃には下山できる。和佐又ヒュッテに到着したのは8時45分。駐車場の目の前の道をそのまま登ればいいようだ。入口の案内版がこれ。 ここには今日予定していた登山ルートが書かれている。途中の”!”マークが気になったが、大丈夫だろうと、コース変更はせず、そのまま行くことにした。コース途中にあった同じ案内板の拡大写真がこれ。 ”!”マークが結構ある。途中、山に入る小さな道があり、初心者は入らないよう警告があったが、入ってみた。すると300m程行くと突然柵が現れ前に進めなくなった。あきらめて引き返した。こんな事なら立ち入り禁止の看板の方がよほど親切だと憤慨しながら引き返した(無理に進まなかったのは正解だったが・・・)。砂利で敷き詰められた車道をしばらく行くと笙ノ窟に出た(どこが窟なんだ?)。ここは平安時代の名僧、知識人がこぞって来て、歌を詠んだようだが、あまり有難味は感じない場所であった。その場所がこれ。 さらに進むとよ うやく人が通れるだけの道となり、登山道らしくなってきた。途中和佐又山への別れ道があったが、体力温存のため、登らない事にした。さらに進むと七曜岳と大普賢岳の分かれ道に出た。当然右側の大普賢岳に向かった。途中シダの窟、朝日窟、鷲の窟があった。「昔はここに役行者が寝泊まりしていたのだろうか?自然にできたのか人工的なのか?」とりとめもない事を考えながら、さらに進む。途中の景色がこれ。 なかなか眺めがいい。すっきりと晴れていたらさらに素晴らしかったろうが、梅雨の合間なので仕方がない。しばらく進むと日本岳と大普賢岳の分かれ道に出た。ここも寄り道はやめて大普賢岳へまっしぐら、左の道へ進んだ。さすがに吉野熊野国立公園だけあり、道は整備されている。危険な場所は鉄でできた階段(ほとんどハシゴといった方がいいが・・・)が整備されていて、安全である。以前登った山上ヶ岳と同じだ。途中石の鼻という看板があり、行ってみるとこれがなかなかの絶景。その写真がこ れ。左から小普賢岳の一部と日本岳が見える。もっと晴れていたらなあ・・・。さて、目指す大普賢岳はあとわずか、と登って行くと小普賢岳の看板。ここからなら登れない事はないが、やはりここは体力温存(またか)ということでそのまま進む事にした。この看板がこれ。 さて、元の道に戻ると、目の前の山が大普賢岳であるが、せっかく登ったというのにしばらく下らなければならない。ちょっと残念。下り終えて登り出すと、かなり急な坂が続き、鉄の階段(ハシゴ)がいくつも続いた。小普賢岳を横目に、まだしばらく続くだろうと思った矢先、大普賢岳の看板が現れた。あと少しだ。一気に山頂まで登った。と、いってもそれはど距離があるわけではなく、あっけなく山頂についた。結局途中余計な道を歩いたが2時間程で山頂に到着できた。時間は10時45分。ちょと拍子抜けといった感じ(高見山を思い出した)。山頂はそれほど広くない。その写真がこれ。 標高は1779.9mとある。山頂は狭いが、見晴らしはなかなかいい(雲っていなければさらにいいハズ)。さて、ここでまだ少し早いが昼飯にした。昨日買っておいたのり巻き寿司である。全部で8個ほど入っていたが、お腹が一杯になったので4個のこして、後で食べる事にした。かなりのエネルギーを消費しているはずだが、山登りをすると何故だかおにぎり2個程度でお腹が一杯になる。水筒に入れてきたコーヒーをいつものように飲んだら、大分疲れも取れた(マンガの影響ではない)。さて、いよいよもう一つのお楽しみ、無線だ!いつものIC-T90を取り出して、早速ワッチ。CQを出している人は見当たらず。仲間内の会話ばかりだ。仕方がないのでCQを144MHzと430Hzで出したが一向に応答がない。やはりだめか。何が悪いんだろう?とおもいつつ再度430MHzをワッチ。京都から移動運用しているイノクラさんからCQが出ていた。早速コールすると一発でピックアップ。うれしかった。前回の反省もあり、住所とJCGコードを事前にチェックしていたので、QTHは問題なく伝える事ができた。ところが、後で気づいたのだが、今度は相手のレポートを伝えていなかったのと、伝えた住所が今日行こうと思って控えていた温泉の住所だった(JCGコードは正しいけど)。まだまだ未熟。お許しを。とりあえず交信できたので、次の山頂でまたコールしようと思い、ここはこれで終わって、七曜岳へ向かった。山上ヶ岳もそうだが、絶景はたいていさらに進んだ所にある。大普賢岳もそうだった。水太覗きと案内板にあったが、ここがそれ。 山上ヶ岳の西の覗きと比べたら見劣りするが絶景である。その写真がこれ。また、降りる途中で写した小普賢岳の写真がこれ。ピョコっと突き出しているのがそれ。この角度から見るとかなり急で、面白いやまである。こんなことなら登っておけばよかったと後悔した。 しばらく降りると、本当は途中に国見山があるはずなのだが、いつの間にか通り過ぎて七曜岳についた。ここまでは結構歩いたが、国見山を見落としていたので、これまたあっけなく着いた感じ。直前の鎖をつかって崖をよじ登ったらいきなり七曜岳(1584m)だった。山頂の写真がこれ。左から大普賢岳、小普賢岳、日本岳である。 ここで残った寿司を平らげ、コーヒーを飲んだ。CQを出しても応答なく、ワッチしてもどこも聞こえなかったので天気も不安だったので早速下山する事にした。ここから先はひたすら無双洞まで下るのみ。途中行者還岳と無双洞の分岐があるが、看板があるので間違う事はない。問題なのは無双洞へ下る道だった。山の急斜面を滑り降りるような急斜面が延々と続いた。おまけに昨日の雨の後だったので、10回以上は滑って転んだ。おかげで私の水筒がへこんでしまい、保温できなくなってしまった(痛い出費)。滑落までいかなかったのが幸いか(マンガの読みすぎ)。おまけに、登りとは大違いで道がわかりにくい。木に赤いテープで張り付けられた小さな目印だけがたよりとなる(こんな目印だけで皆大丈夫なのかなあ???)。 下りばかりでいい加減うんざりしていたら、水の音が聞こえてきた。どうやら水廉滝のようだ。ここにたどりついた時は今までの苦労を忘れられるほどだった。 この滝の左側は岩の下に自然に掘られた2つの穴(これが無双洞?)から水が噴き出していた。 冷たくてきれいな水である。そこで残っていたお茶を飲み干し、ペットボトル2つにこの水を汲んだ。リュックは重くなったが気分は軽くなった。帰ってこれでコーヒーを入れて飲んだがおいしかった。ここが下りの一番下で、ここからまた和佐又ヒュッテまで登りが続く。途中崖に向かって道が延びていたがいやな予感は的中。鎖をつかって崖登りである。これはまさにロッククライミングのようで、初めて命の危険を感じた。確かに案内版ではここに”!”マークが記されていた。いつもの事だが、山頂から引き返せばよかったと後悔した。とはいえ、色々な絶景を見ることができたので、よしとしよう。和佐又ヒュッテには15:30頃到着。予定通りだ。体中泥だらけになっていたので、近くの温泉に行く事に決めた。帰り道には前回入った入之波温泉がある。ここの五色湯へ向かった。ところが、この温泉閉鎖されていた。まだ新しくていい温泉だったのに・・・。気を取り直してもうひとつの山鳩湯へ向かう事とした。この温泉は五色湯に比べたら古くて、店員は無愛想である。温泉は褐色(オレンジ?)色で、まるで泥水につかっているよう(鉄分が多いのかな?)。温度もぬるくて私的にはあまりいい温泉とは思えない。客の話だとわかしているのだとか。これで700円+貴重品ボックス100円=800円はちと納得がいかない。とはいえ、大分疲れは取れ、17:30頃にはマンションに到着した。車から移動運用できなかったのが残念だが、今回はとてもその気にはなれなかった。ビールがおいしい一日であった。今回は、点数をつければ90点かな。
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