6月19日、子供が父の日のプレゼントに、入笠山(にゅうかさやま)の日帰りパスツアーをプレゼントしてくれた。事前に聞かれて、「ここなら行ってもいいかなあ・・・」とあいまいな返事をしていたが、どうやら本当に予約したらしい。当然、私一人の参加である。団体行動はあまり好きではないし、バスツアーなど今まで一度も参加したことがないのだが、長野までの高速代とガソリン代を考えたら5000円なら悪くはない。それに、ここはリフトで簡単に登れて360°の大パノラマ、おまけにすずらんが有名らしい。雨さえ降らなければそれなりに楽しいだろうと思っていた。まずはGoogle earthで見た足跡がこれ。真っ直ぐに登っているのがゴンドラリフトを使用した部分である。
バスツアーは朝7:30に名古屋駅の名鉄バスセンターから出発した。驚いたことに、大勢のツアー客がいて、入笠山だけで50人乗りのバスが5台も出ていた。客があつまり次第出発ということで、私は一人だったので出発寸前のバスに飛び乗り、ほとんど待ち時間無しで7時30分に出発した。
途中、恵那のサービスエリアと諏訪のサービスエリアで1時間毎に休憩があった。恵那のサービスエリアで写したバスの写真がこれ。残念だったのは、私の大きなリュックが棚に入らず、足元に置かなければならなかったこと。いつもの大きなリュックを持って来た事を後悔したが後の祭り。足元がかなり窮屈だった。ツアー客は予想どおり、中高年(私もか・・・)が多く、特に女性のグループが多かった。私の隣はかなり年配の方で、私が生まれる前から山登りをしているという事で驚かされた。
到着は11時頃で、富士見パノラマスキー場の駐車場である。リフトまで歩いていく途中にで、このようにマウンテンバイクの競技が開かれていた。初めて見る風景である。このスキー場にはマウンテンバイクで降りるためのコースがあり、しかもゴンドラリフトでマウンテンバイクを運べるように配慮されていて、泥だらけになりながらマウンテンバイクで下ってくる客も多かった。
リフトの終点の写真がこれ。このようにゴンドラリフトでMTBと一緒にここまで登り、ここから一気にコースを下る準備をしている若者がいた。夏のスキー場をMTBで使用するなど考えてもいなかった。それにすずらんの名所等、このスキー場はかなりの商売上手である。
ここがすずらんの自生地で、一面の緑の部分全てがすずらんである。すずらんは小さい花なので、上からは緑にしか見えないとバスガイドが言っていたがまさにその通りであった。奥に見えるのが湿原である。木道が整備されている。
実は、写真ではわからないが、この一帯にはすずらんの優しい香りが漂っていてとても気持ちがよかった。思った程花が咲いていなかったのは残念だったが、この香りが楽しめたのはよかった。
この湿原それほど広くはなく、まだ花が咲いていないせいか八島湿原に比べたら見劣りがした。
すずらんも湿原も期待するほどではなかったので、早速お目当ての入笠山へ向かう事にした。
緩やかな上り坂がしばらく続くと、目の前が少し開けてきた。それがこの八ヶ岳ビューポイントだ。道の脇にベンチがあって、晴れていれば八ヶ岳の雄大な景色が望めたに違いない。梅雨のさ中、雨が降らないだけでも有難いが、360°雲ばかりではとても残念である。
登山道はそれほどきつくはないが、雨のせいで少しぬかるんでいた。靴が泥だらけになり、滑らないように注意深く進んだ。途中多くの登山客とすれ違った。人気が高いだけあってその数ははんぱではなく、挨拶だけでも大変だった。
雲が晴れないかとわずかばかりの期待を持って、ゆっくりと昼飯とした。いつものようにおにぎり2個を食べ終わったが一向に晴れる気配はない。そこで、カップラーメンも用意していたのでバーナーでお湯を沸かして食べる事にした。あまりお腹は空いていなかったのだが、わずかばかりの時間かせぎである。お湯も沸いて、カップラーメンを食べ終わった頃には大分人が減ってきたが、景色はこの程度である。あきらめて下山することにした。
後は湿原を通らずにリフトまで向かうハイキングコース通りに戻ったが、リフト近くに”恋人の聖地”なる展望台があった。晴れていれば八ヶ岳が目の前にドーンと望めるようだ。手前には植えつけられたすずらんが多数咲いていた。湿原よりここの方がすずらんが咲いている。ただ、風通しが良いせいかすずらんの香りはあまりしなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿