7月13日の夜7時30に家を出て、笹ヶ峰キャンプ場に駐車予定だったが、カーナビの示すルートで行ったら小谷村を通り、この乙見山のトンネルを通るルートだった。入り口で通り抜けできないとあったがここから先は雪崩が道を塞いでいて通れなかった。ここに着いたのは12時を回っていて疲れはててしまった。仕方がないのでまずはここで車中泊とした。当然ながら誰もいない。

翌朝の14日、3時30に起きて準備をして登山口まで歩くこととした。登山口まで10kmはある。かなり無謀とは思ったが、聖岳を思い出せばこれぐらい歩いたのでなんとかなるだろうという安易な気持ちだった(帰りに大後悔)。トンネルを通って少し下るとこの雪崩の跡。歩けばなんのことはないのだが、車では無理。

夜が明けて来た。乙見湖が見える。

火打山が見えてきた。今日一日であそこまで歩くのか・・・。

この林道周辺はミレニアムの森らしい。

6時17分、やっと笹ヶ峰キャンプ場に到着。車から2時間17分もかかった。

登山口へはこの分岐を左に曲がる。

6時19分、登山口到着。登山届を出していざ出発!!でもだいぶ疲れている・・・

2時間程登ると遠くにアルプスが見えてきた。今日は快晴いい天気だ。

槍もよく見える。

9時14分、高谷池への分岐に出た。3連休のせいか人が多い。

火打が美しい。今日は雲ひとつない絶好の天気だ。

9時54分、高谷池ヒュッテが見えてきた。雰囲気がある山小屋だ。完全予約制なのが残念だが、今日はテント泊なので関係なし。

ほぼ満杯状態のキャンプ場に偶然この空地をみつけ、無事設営完了。始めてだったがなんとかなった。これで410円だから今までの山小屋を思ったら格安だ。

周りの様子はこのように、狭いテン場にぎっしりとテントが設営されていた。しかし、この後まだまだ押し込まれ、通路もなくなってしまった。初めてテントを張ってわかったのだが、こんなに天気がいいととても中にはいられない。テントは夜眠る場所のようだ。

テントも無事張れたので、余計な荷物をテントにデポして軽くなったリュックで火打へ出発。高谷池の無効がテン場。それにしてもいい天気だ。

雪渓脇の木道。ちょっとテン場から遠いが、この雪を持っていって、ビールを冷やす人が何人かいた。

どこまでも続く木道と火打山。景色がよくてとても気持ちがいい。

天狗の庭。

池塘が涼しげで気持ちのいい風景だ。
(実際はというと池塘の水は生ぬるくて、煮沸しないととても飲めない)

ヘロヘロになりながらも、山頂に近づいてきた。この雪渓の脇を通る。あまりにも暑かったので、この雪を帽子の間に入れて頭を冷やしたらとても気持ちよかった。

山頂まではもう少しだが、足があがらない。

12時40分、火打山山頂に到着。疲れた!!

火打山山頂の様子。ここも人が多かった。あまりに天気がよく、皆景色に見とれていた。

焼山と北アルプス。ちょっと雲が上がってきた。

妙高山とキャンプ場。いい眺めだ。

13時50分、山頂で1時間程のんびりして下山開始。今日はテントなので気楽だ。

木道が延々と続く。いつまでも歩いていられそうだ。

途中花の写真を撮っている人がいたので、のぞいてみたらこんな綿のような花(?)がたくさん咲いていた。なんという名前の花だろうか?
結局3時までにはテントに戻り、ここで仮眠しようと思ったが暑くてとても眠れない。仕方がないので先程の雪渓まで持って来たビールを冷やしに行った。すると中年のご夫婦がベンチに座って景色を眺めていた。話しかけると仙台から車できたらしい。しかも山小屋泊。受付開始と同時に予約をしたそうだ。私は冷えたビールを飲みながらこのご夫婦としばらく山談義をして楽しんだ。こんなにまったりできたのもこの山だったからだろう。アルプスとはちがった良さがあった。

これが初日の登山ルート。林道が通れればかなり楽だったのだが・・・。
<2日目:7月15日>
テント泊が心配だったが何のことはない、完全個室で周りを気にすることもなく、寝袋も快適で私としては珍しく熟睡できた。朝4時に起きて朝食をたべ、テントをしまって5時に妙高山へ出発。

この分岐を右に曲がる。

下界は一面雲に覆われていて、朝日を浴びている姿が神秘的だった。

突然茶臼山山頂の標識。登山道にチョコンとあったが、目の前に三角点もあった。立派な山頂のようだ。

目の前に外輪山の三田原山と奥に妙高山が見える。

5時50分、奇妙な形をした黒沢池ヒュッテが見えてきた。

黒沢池ヒュッテのわかりにくい標識のある分岐から登って6時20分にこの大倉乗越に到着。それにしても今日も暑い、水が持つか不安だ。

ここからは妙高山が大きくそびえているのが見える。ここを一旦下って再び登ると思うと心が萎える。

長助池分岐前の雪渓。ここで水が補給できるはずなのだが、雪渓のおかげで無理。諦めて先へ進んだ。

長助池分岐の雪渓。ここでは雪解けの水が流れていたので念願の水を補給することができた。一安心。ちょっとドロが入ってしまったのが残念だが仕方なし。この雪渓は足跡がしっかりしていてアイゼンがなくても大丈夫。わずかな距離だ。

上がらない足をなんとか上げて山頂近くまで登ってきた。時間は8時丁度、キャンプ場から3時間程だ。目の前に岩がそびえている、あそこが山頂のようだ。なんだか北岳を思い出した。

8時20分、山頂到着。そらはこれでもかというくらい晴れて暑い。

北アルプスが見渡せる。

白馬方面。

火打山。

ここには妙高大神が祀られている。左隅にチョコンと富士山が見える。

妙高山、2454mとある。山頂の2446mよりちょっと高い。

帰りにこの祠があったのでお参りして無事を願った。

妙高山を振り返って眺めた。朝はまだよかったのだが、帰りは日差しが強すぎて汗が止まらない。

11時35分、黒沢池ヒュッテまで帰ってきた。登り返しで疲れた。

ここも広々とした湿原が広がっていた。延々と続く木道をひたすら歩いた。

湿原が美しい。

またしても水が足りなくなったが、水場にたどり着いた。水を頭から浴びた。とても気持ちがよかった。

最後はひたすら木道を歩き、2時30分に登山口に到着。あまりに疲れていたせいか、この先の林道歩きであせっていたせいか写真を撮り忘れた。ひたすら林道をあるき続けると奇妙な膜をはっているおじさんに出会った。話をすると夜ライトをあてて虫を採取するそうだ。ここでしか採れない虫がいるようだ。この先にももう一人網で虫を採取している人がいた。連休の過ごし方は皆それぞれだ。
疲れ切った足では林道をいくら歩いてもトンネルにはたどりつかない、ヒッチハイクをしようにも通行止めだからだれも登ってこないはずだった。ところが1台プリウスが登って来た。後少が登れなくていたのだが救いの神だ。車を止めて事情を話して雪崩のある所まで載せて頂いた。聞けば神戸からはるばるやってきて、妙高山、火打山と登ってこれからキャンプ場に行くところだという。私と同じようにカーナビで行こうとしたのがまずかったようだ。本当に助かりました、ありがとうございました!!
田中陽希さんの足元にも及ばないが、林道歩きがこれほどつらいとは思わなかった。もう2度と無理な林道歩きはしないと心に誓った。色々あったが、充実した3連休でした。

これが2日目の登山ルート。疲れ切った体で、峠まで登るのは無理。ヒッチハイクできて本当によかった。ありがとうございました。
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