7月13日の夜7時30に家を出て、笹ヶ峰キャンプ場に駐車予定だったが、カーナビの示すルートで行ったら小谷村を通り、この乙見山のトンネルを通るルートだった。入り口で通り抜けできないとあったがここから先は雪崩が道を塞いでいて通れなかった。ここに着いたのは12時を回っていて疲れはててしまった。仕方がないのでまずはここで車中泊とした。当然ながら誰もいない。
翌朝の14日、3時30に起きて準備をして登山口まで歩くこととした。登山口まで10kmはある。かなり無謀とは思ったが、聖岳を思い出せばこれぐらい歩いたのでなんとかなるだろうという安易な気持ちだった(帰りに大後悔)。トンネルを通って少し下るとこの雪崩の跡。歩けばなんのことはないのだが、車では無理。
夜が明けて来た。乙見湖が見える。
この林道周辺はミレニアムの森らしい。
2時間程登ると遠くにアルプスが見えてきた。今日は快晴いい天気だ。
火打が美しい。今日は雲ひとつない絶好の天気だ。
周りの様子はこのように、狭いテン場にぎっしりとテントが設営されていた。しかし、この後まだまだ押し込まれ、通路もなくなってしまった。初めてテントを張ってわかったのだが、こんなに天気がいいととても中にはいられない。テントは夜眠る場所のようだ。
テントも無事張れたので、余計な荷物をテントにデポして軽くなったリュックで火打へ出発。高谷池の無効がテン場。それにしてもいい天気だ。
ヘロヘロになりながらも、山頂に近づいてきた。この雪渓の脇を通る。あまりにも暑かったので、この雪を帽子の間に入れて頭を冷やしたらとても気持ちよかった。
結局3時までにはテントに戻り、ここで仮眠しようと思ったが暑くてとても眠れない。仕方がないので先程の雪渓まで持って来たビールを冷やしに行った。すると中年のご夫婦がベンチに座って景色を眺めていた。話しかけると仙台から車できたらしい。しかも山小屋泊。受付開始と同時に予約をしたそうだ。私は冷えたビールを飲みながらこのご夫婦としばらく山談義をして楽しんだ。こんなにまったりできたのもこの山だったからだろう。アルプスとはちがった良さがあった。
これが初日の登山ルート。林道が通れればかなり楽だったのだが・・・。
<2日目:7月15日>
目の前に外輪山の三田原山と奥に妙高山が見える。
黒沢池ヒュッテのわかりにくい標識のある分岐から登って6時20分にこの大倉乗越に到着。それにしても今日も暑い、水が持つか不安だ。
長助池分岐前の雪渓。ここで水が補給できるはずなのだが、雪渓のおかげで無理。諦めて先へ進んだ。
長助池分岐の雪渓。ここでは雪解けの水が流れていたので念願の水を補給することができた。一安心。ちょっとドロが入ってしまったのが残念だが仕方なし。この雪渓は足跡がしっかりしていてアイゼンがなくても大丈夫。わずかな距離だ。
上がらない足をなんとか上げて山頂近くまで登ってきた。時間は8時丁度、キャンプ場から3時間程だ。目の前に岩がそびえている、あそこが山頂のようだ。なんだか北岳を思い出した。
妙高山を振り返って眺めた。朝はまだよかったのだが、帰りは日差しが強すぎて汗が止まらない。
ここも広々とした湿原が広がっていた。延々と続く木道をひたすら歩いた。
またしても水が足りなくなったが、水場にたどり着いた。水を頭から浴びた。とても気持ちがよかった。
最後はひたすら木道を歩き、2時30分に登山口に到着。あまりに疲れていたせいか、この先の林道歩きであせっていたせいか写真を撮り忘れた。ひたすら林道をあるき続けると奇妙な膜をはっているおじさんに出会った。話をすると夜ライトをあてて虫を採取するそうだ。ここでしか採れない虫がいるようだ。この先にももう一人網で虫を採取している人がいた。連休の過ごし方は皆それぞれだ。
疲れ切った足では林道をいくら歩いてもトンネルにはたどりつかない、ヒッチハイクをしようにも通行止めだからだれも登ってこないはずだった。ところが1台プリウスが登って来た。後少が登れなくていたのだが救いの神だ。車を止めて事情を話して雪崩のある所まで載せて頂いた。聞けば神戸からはるばるやってきて、妙高山、火打山と登ってこれからキャンプ場に行くところだという。私と同じようにカーナビで行こうとしたのがまずかったようだ。本当に助かりました、ありがとうございました!!
田中陽希さんの足元にも及ばないが、林道歩きがこれほどつらいとは思わなかった。もう2度と無理な林道歩きはしないと心に誓った。色々あったが、充実した3連休でした。
田中陽希さんの足元にも及ばないが、林道歩きがこれほどつらいとは思わなかった。もう2度と無理な林道歩きはしないと心に誓った。色々あったが、充実した3連休でした。
これが2日目の登山ルート。疲れ切った体で、峠まで登るのは無理。ヒッチハイクできて本当によかった。ありがとうございました。
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