天気予報では明日は雨。梅雨入りしたらしばらく山登りはできないということで、今日は雨が降り出す前に近く(と言っても豊川市なので40kmも離れているが・・・)の観音山へ登ることにした。どこから登ろうかとガイドブックを見ながら考えたが、やはりできるだけ近くから登ろうということで財賀寺から登る事にした。駐車場があれば有難いが・・・と不安に思いながら財賀寺へ向かうと、突然大きな仁王門と石段が現れ、広い駐車場もあった。かなり立派なお寺である。いい意味で裏切られた。
こちらは吽形の像で375㎝の高さのようだ。どちらも立派な像で、平成8年から2年の歳月をかけて修復されたということだ。しかもこの像国指定の重要文化財のようだ。こんな所にこんな立派な仁王像があるとは思いもよらなかった。白い部分は恐らく修復によるものなのだろうがちょっと残念である(もう少しうまく修復できなかったのだろうか?)。説明ではユーモラスな顔とあるが、やはり東大寺の仁王像と比べると見劣りしてしまう(しまった!また愚痴になっている、注意せねば。最近、家族からも白い目で見られているし・・・)。
さて、ここから本堂まで登って登山口へと向かうのだが、本堂までこのように真っ直ぐな石段が続く。石段はよくみるとコンクリートで補強されているのだが、そんな事とは気付かないくらい良くできていて立派な石段だった。総じてこの財賀寺は掃除が行き届いていてとても気持ちのいいお寺である。
さらにこの脇にはこのような毘沙門様の像もあり、信貴山と書いてあるのが気になった。この近くで、野鳥を観察しているおじさんがいて話しかけられた。あまり聞き慣れない小鳥のさえずりだったので気になってはいたのだが、まさかその小鳥を観察している人に出くわすとは思わなかった。残念ながら、あまり野鳥には興味がなかったので申し訳ないとは思いつつ、そこそこで会話を切り上げ、先へ進む事にした。
ここをしばらく登るとまた分岐点に出た。どうやらここからも財賀寺へ行けるらしい。帰りにこちらから降りたのだがやめておけばよかったと後悔した。しばらくはよかったのだが、途中から林道となり、まったく趣はない。
急な坂を登り切ると山頂に着いた。山頂には三角点はなかったが、この観音様が安置されていた。時間は11時ちょっと前、昼にするにはまだ早い時間だ。実は、誰もいないだろうと思っていたら、ここで昼寝をしているおじさんがいた。相手も驚いたようで、起き上ってしばらく景色を見ていた。多少気まずい思いで写真を撮り、おにぎりを食べ始めると、”どちらから来ました?”と声をかけてくれた。それから話しがはずんで山談義となった。豊川の方でこの近辺の山に登っているらしい。私と同じだ。ただ、マウンテンバイクで山の近くまで自転車で行っているという事だった。なんだか私が奈良にいた頃のようだ。
山頂の周りは木が茂っていて、あまり見晴らしはよくない。北側が唯一開けており、その写真がこれ。遠くに三河湾が見えるが今日は曇りなのであまりきれいに見えない。しばらくすると先程の方が降りて行ったので、無線をする事にした。IC-T90を引っ張り出して433MHzをワッチしているとかろうじて四日市の固定局からCQが聞こえた。どうしようかと迷っていたら御在所岳からのコールがあって、コールするのはあきらめた。
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